ミクロの世界の生態学
ビデオ顕微鏡や特製の装置で、微生物の細胞の行動を可視化して分析します。微生物の行動、たとえば微生物による栄養の探索は、地球全体の元素の流れや気候にも影響を与えます。八幡研究室では、ミクロの世界の生態学を探索する世界でもユニークな手法”マイクロ流体ロボティクス”を構築しています。「乱流と微生物細胞とのインタラクション」で使用される最小スケールの乱流を作り出す装置もその一つです。3Dプリンタやレーザー加工機、CNCマシンを備え、専任のスタッフの支援を受けながら研究が進んでいます。
進行中のプロジェクト
- 乱流と微生物細胞とのインタラクション
- 弾性体の上での微生物のコロニー形成
完了したプロジェクト
- 微生物による栄養探索行動の統一的フレームワーク構築
非破壊、低侵襲の細胞診断評価技術の開発
細胞の性質や生理状態を簡単に読み取れる新技術で、新しい研究分野を開拓しています。細胞の種類の判別や、物質生産能力の予測、細胞の健康状態の診断などは多くのニーズがありますが、これまでは細胞に手を加えたり、細胞を破壊したりなど、手間と時間のかかるものでした。八幡研究室では、ERATO野村集団微生物制御プロジェクト・シミュレーショングループ(八幡がグループリーダー)で開発された一細胞自家蛍光解析技術CRIFを発展させ、様々な細胞の診断や社会実装につなげる研究を進めています。
進行中のプロジェクト
- 配偶子の機能を可視化(科研費新学術領域「配偶子インテグリティの構築」計画班)
- 超伝導転移端光センサによる超低ダメージ細胞評価法の開発
- 有用物質生産細胞の一細胞解像度での性能予測
- 細胞生死の判別